4月も中旬になり新しい部署や担当で慣れない業務に四苦八苦している方も多いのではないでしょうか。
その中でも今回は、初めて動画制作担当を任されて「何をどのように始めたらいいのかわからない」という方のために一番初めの段階である準備についてお伝えしたいと思います。
<目次>
動画の活用とは?
動画を活用するにあたり要となるのが「目的」です。目的によって動画の作り方や内容も変わってくるので、何のために、誰に、何を伝えるのかを決めることによって制作がスムーズになり内容もわかりやすいものとなります。
これまで企業からの発信は「うちの商品はここが素晴らしいです!」というものが主流でした。しかし、最近では誰でも簡単にSNSやYouTubeに投稿できることから発信する内容が変化してきたように感じます。
YouTubeでは、工場見学や、生産者が育てた野菜を使い料理をする動画が人気だったりします。商品以外の働く環境や場所・人の魅力を発信するものが増えてきました。
また、社外だけでなく社内向けでもecoの観点から紙をやめ、動画を活用したマニュアルや研修、社内報作成に取り組んでいる会社もあります。ecoの理由以外にも、修正がすぐにできる、写真を簡単に差し替えられるなど利点が多いのではないでしょうか。
まずは、「柱」となる伝えたい人・事・理由をきめることが大事と言えます。
動画制作を始める前に
目的が決まったらどこまでを自分達でやるのかを決める必要があります。
スマホで撮った簡単な短い動画をそのまま投稿するくらいならこの工程は必要ありません。
担当者が企画・撮影・編集まですべてを行うのか。プロに依頼し、完成品のチェックだけを行うのかで作業量に大きな差がでます。動画の尺が長いものや、本数が多いと作業に終われてしまい「動画を作ること」が目的になってしまいます。
動画をあげる頻度や内容を精査し、社内でできる範囲を相談することも大事な工程の一つです。
構成を考える
社内で制作するにしても、プロに任せるとしても、どんな雰囲気や見せ方の動画にしたいのか作りたい動画のイメージが必要です。
ナレーションをつけるのか、テロップで文字だけ入れるのか、オシャレな感じにしたいなど「こんな感じにしたいなぁ」と思う参考になりそうな動画をYouTubeやSNSで集めてみるといいでしょう。
しっかりとイメージが固まったら、構成を練っていきます。
最初はメモ程度でよいので書いてみましょう。必ずおさえておきたい場面があればこんなシーンはどんな画角で撮っているのか、こう見せるにはこんな画を撮っておく必要があるのかなど参考動画をみて考えてみましょう。
最低限必要なツール
<1.カメラ>
SNS投稿や自社で使うものなどはスマホやiPadなど身近なものでも十分かなと思います。
iPhone14には撮る側、撮られる側が両方走っていても動画の手ブレを補正してくれる
すごい機能もありますよね。誰でも撮影・編集が手軽に出来るもので始めてみるとよい
でしょう。
<撮影の時にあると便利な機材>
○三脚
手ブレ補正。ピントや構図を合わせるのも楽です。
○スタビライザー
歩きや走りながら撮影したい時に手ブレを補正してくれます。
○マイク
対象が一人の時や静かな場所での撮影ではなくても大丈夫ですが、複数人いる場合は、
声が小さい人の音量をあげるなど編集の際に、個々に調整することができます。
○照明(ライト)
スマホ以外にも扱いやすい機材としてGoProや一眼レフがあります。ものによって、
暗い場所での撮影が苦手なものもあるので室内での撮影なら照明を置いてもいいで
しょう。被写体をはっきりみせたりやわらかい感じにみせたりと照明の色で雰囲気も
変えられます。
<2.編集ソフト>
スマホで撮った動画をそのまま投稿、カットや文字をいれるなど短い動画を簡単に編集するならスマホ用のアプリでも十分かと思います。
長い尺の動画や、BGM、凝ったテロップ、エフェクト(映像や音声を加工して効果をだすこと)をのせたい場合は使うメモリ容量も大きくなるのでパソコン向けの動画編集ソフトをオススメします。とはいえ、シンプルで使いやすい初心者向けからプロ向け、無料、有料など世の中にはたくさんのソフトがあります。
どんな動画を作るのか、使用する撮影機材で選ぶべきものが変わってくるので編集ソフトについては別の機会にご紹介したいと思います。
撮影する時の注意点
<1.動きすぎない>
「なんだこんなこと~」と思う方もいらっしゃると思いますが、それは、「8秒とまる!」です。最初に撮影するときにこれだけでも気を付けておくと編集する時に楽で使える素材が増えます。
私もそうでしたが、初心者になぜか多いのは画がずっと動いていることです。動画なのになぜ止まる必要があるの?と思いますが食べ物を撮る時(物撮り)や対象物を撮る時に尺が短すぎて一瞬すぎたり、ブレたりして使いにくいことに編集の時に気付き困ることがあります。
自分が思っているよりもゆっくり動く!しっかり止まる!ことを意識してみましょう。
<2.撮りすぎないこと>
これもよくあることなのですが、撮れてなかったらどうしよう、素材が足りなかったらどうしようという不安から撮影しすぎてしまいます。素材がたくさんあるのはいいことなのですが、同じような画がたくさんあると編集の際にどれを使うか選別に時間がかかり、データの量も膨大になってしまいます。
経験を積みながら今回はこんなカットを撮ってみようと構成を意識しながら撮影してみましょう。
まとめ
今回は、動画制作のための準備編としてまとめてみました。これから、始めるかたの参考に少しでもなると嬉しいです。余談ですが、以前勤めていた会社でカルビーの方を招き講演をして頂いたことがありました。そのお話がとても面白く興味深いものでした。
その日、お休みだった同僚ともう一度、聴きたいと担当者に確認したら動画は撮影していなかったと知りがっかりしたのを思い出しました。
記録のための動画も大事ですが、その時の職場や働く人達との想い出をカタチに残すツールの一つとして社内動画制作を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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